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里曲保育園

岩田　有正

●豊かな人間性をもつ心身ともに健康な子ども●
　保育園は、乳幼児が生涯にわたる人間形成の基礎をつちかうきわめて重要な時期に、その生活の大半を過ごすところです。
　保育者は、家庭や地域社会との連携を密にして、個々の子どもの持ち味をよく理解し、それを生かしつつ総合的発達へといざなう努力を日々行っています。また、子どもの健康・安全で情緒が安定した生活ができる環境を用意し、事故を十分に発達できるようにし、健康な心身の発達をはかるように努めています。子どものすこやかな育ちを保障するため、厚生労働省の定める「新保育所保育指針」に沿った保育を追及しています。

◆乳児保育
乳児は、快、不快の気持ちを笑ったり、泣いたり、怒ったり、ときには、体の具合が悪くなったりといった方法で、言葉でなくてもいろいろなことをまわりにいる人に伝えています。ですから、赤ちゃんが出している少ない表現やちょっと変わったシグナルを適切に理解し、それに応えてあげることをとても大事なこととして、一対一の関わりを大切にした保育を常に心がけています。生命の保持と情緒の安定が要諦です。
　具体的には、睡眠・食事・排泄・体温・機嫌・その他心身の様子など個々の様子・状態をチェックしています。また、遊びは、その子の発達や興味にそった物を用意しています。

◆幼児保育
子ども達は、言葉の獲得や心身の発達により、行動の範囲がどんどん広がっていくので、それだけ、いろいろな遊びの環境、友達同士の係わり合いに必要な環境、自由闊達な雰囲気が多く必要になります。
　そのため、健康、人間関係、環境、言葉、表現等5分野を子ども達の発達の状況や季節に合わせて、総合的にカリキュウラムを組み、いろいろな生活体験や遊びを通して、発達を促しています。また、本園の特色として、ひとつのことにチャレンジ（鼓笛・オペレッタ等）したり、工夫したり、協調性が養えるように努めています。また、体力・気力・集中力・思考力・社会性をアップし、子どもが能動的に活動するように配意しています。

●命を大切にする子どもを育てる保育
現代は、「いじめ」「自殺」「暴力の低年齢化」「いつまでも自立できない子ども」等、様々な要因や理由によりたくさんの社会問題がおきています。
1，生きる力を育てる。
2，互いのよさや違いを受け入れられる心を育てる。
3，人や動物や物を大切にする心を育てる。
という「命を大切にする子どもを育てる」教育が今ほど必要なときはありません。そこで私達は、
　○夢や希望を抱く子ども
　○お互いの違いを尊重しあう子ども
　○物事に感動する子ども
　○愛されている喜びを感じる子ども
　○限りある命をいとおしむ子ども
　○生きることの素晴らしさを実感できる子ども
これらの目標が達成できるように努めています。

●自然と関わり合う保育
保育室や園庭での遊びだけでなく、園庭には、花を植えたり、実のなる木(桃・柿・ぶどう・りんご等)を植え、園の畑には、いろいろな野菜(とうもろこし・じゃがいも・さつまいも・トマト・キュウリ・キャベツ等)を栽培し、観察や世話・収穫体験ができる環境づくりをし、取れたての果菜の本当の味を味わいます。
　また、園の周りにある恵まれた自然環境を保育に取り入れています。園外保育や散歩で、植物のみならず昆虫やカエル、鳥類を観察したり、昆虫採集をし、小さな生き物たちとふれあうことで、命を慈しむ心・感受性が育ってくれることを願って活動しています。(子ども達はおにやんまやかえるが大好きです。)